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A1S62DAの動作確認方法の紹介

1. 概要

このページでは、三菱のアナログ出力ユニット、A1S62DAの当社における動作確認方法をご紹介します。当社が具体的にどのように動作確認を行っているのかを知っていただき、少しでも安心してご購入いただけるよう作成しています。

A1S62DAは既にメーカーが生産を終了している機種です。しかし私たち保守部品.comは、生産終了した製品を主に取り扱うサイトです。あえてこの機種を選び記事を作成しました。

2. アナログ出力電圧の確認

この図は、A1S62DAを動作確認する際の回路です。図の通り、A1S62DAの動作確認には、A1S68AD(アナログ入力ユニット)を使用しています。A1S62DAから出力されたアナログ電圧を、正常なアナログ入力ユニットであるA1S68ADで受け取り、その計測値を確認することで、各チャンネルが正常かどうかを判定しています。動作確認の際は、予めこの回路図の通りに配線されたケーブルを使って検査を行っています。

当社には独自開発の動作確認ソフトウェアがあります。そのソフトウェアは、A2USHCPU-S1、及び、A3Uで動作します。上記の画面は、A1S62DAを動作確認する際の画面です。この画面では、実際の検査に入る前に、各スロットにどのようなユニットを装着すべきかを説明しています。指示通りに各スロットへユニットを装着したら、「NEXT」を押して次に進みます。

この画面で「START」を押すと、検査対象であるアナログ出力ユニット(A1S62DA)から、5V、-5V、10V、-10V、0Vの順に電圧が出力されます。その電圧をアナログ入力ユニット(A1S68AD)でその都度計測し、誤差がそれぞれ±1.0%(±100mV)以内であるかを判定します。どの電圧においても計測値が誤差以内であれば表の右側に「OK」と表示され、誤差を超える電圧を計測した場合は「NG」と表示されます。その一連の動作をチャンネルごとに自動で繰り返します。そうして全チャンネルがOKであれば、画面右下の「JUDGEMENT」(総合判定)のところに「OK」と表示され、どこかのチャンネルがNGであれば、「JUDGEMENT」には「NG」と表示されます。

この検査では、CPUからA1S62DAへデジタル値(出力電圧指定)を書き込んだり、A1S62DAからのエラーコードを読み込んだりしています。それらの処理を通して、バッファメモリに正常に読み書きができることを確認しています。

なお、OK/NGの判定基準である「誤差±1.0%(±100mV)」は、当社が独自に決めた数値ではなく、メーカーの製品マニュアルの「性能仕様」に記載のある数値です。したがって、この誤差の範囲内であれば正常と判断することができます。

実際の検査のようす

3. オフセットとゲインの調整

この画面は、A1S62DAのオフセットとゲインを調整するための画面です。当社では、全チャンネルのオフセットとゲインの設定をこの画面に従って工場場出荷時と同じ値に戻した上で販売させていただいております。これは、前ユーザーがオフセットやゲインを設定している場合があり、それらは電源断でも保持されているためです。

画面の左側にトグルスイッチの図がありますが、これは先程の回路図に有ります通り、A1S62DAのTEST端子に接続されているトグルスイッチを意味します。このスイッチをON(ショート)すると、D/A変換処理がストップし、オフセットとゲインの調整モードに入ります。

この画面は、画面内に表示された電圧計モニタを確認しながら、オフセット値を工場出荷時と同じ0Vに調整する画面です。調整が終わったら「NEXT」を押します。

この画面では、画面内に表示された電圧計モニタを確認しながら、ゲイン値を工場出荷時と同じ10Vに調整する画面です。調整が終わったら「NEXT」を押します。

オフセットとゲインを工場出荷時と同じ値に戻したら、トグルスイッチ(ユニットのTEST端子)をOFFにして、調整を終了します。この作業を繰り返し、全チャンネルのオフセットとゲインの設定を工場出荷時と同じ値に戻します。

私たち保守部品.comの使命は、確実に動作する製品をお届けすることで皆様の生産設備を守ることです。今後も動作確認に力を入れ、お客様が安心してご利用いただけるよう最大限の努力をしてまいります。

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