異常出力(A,B,C)は、インバータ内部のリレーによる接点の切り替えのため、故障するようなところは少ないと思いますが、外部運転時の異常検知に利用されるケースが多いため、当社では確認を行っています。入力信号(MRS)に外部サーマル入力を割り付け、スイッチ操作によりアラームを発生させた後、入力信号(RES)でアラームを解除することで、異常出力(A,B,C)と入力信号(RES)が正常に機能していることを確認しています。

動作周波数の設定は、デジタル入力の他にアナログ入力にも対応しています。アナログ入力の確認では、当社で独自開発した動作確認ソフトウェアの「A1S62DAアナログ電圧出力機能」という機能を使って行います。アナログ入力端子に与える電圧を変化させ、+10Vで最大出力周波数となるか確認しています。

5. 累積通電時間確認

2003年以降に製造された製品については、パラメータ番号503で累積通電時間を確認できるため、コンデンサやファンモータの交換時期の目安にすることができます。製造年については、ケースのシリアルナンバーから読み取った製造年と、基板に実装されている電子分品の製造年が一致しているかの確認も行っています。当社では製造年、及び、累積通電時間を調査し、商品ページにそれらを記載しています。

6. 動作確認ツールの紹介

当社では、製品ごとに最適化された動作確認ツールを開発し、迅速かつ正確な動作確認を行っています。FR-E500シリーズは、入出力信号が端子台による結線となっていますので、端子台に差し込むだけで接続可能な専用基板を開発することで、誤配線を防止し、検査品質を向上させました。