Pro-faceの動作確認方法の紹介

1. 概要

このページでは、シュナイダーエレクトリック社（旧：デジタル）のタッチパネル「Pro-face」の当社における動作確認方法をご紹介します。当社が具体的にどのように動作確認を行っているのかを知っていただき、少しでも安心してご購入いただけるよう作成しています。

2. 画面データの転送チェック

画面データが正常に転送できるかどうかのチェックには、画面作成ソフトウェア「GP-Pro EX」や、「GP-PRO/PBIII」を使用しています。シュナイダーエレクトリックは、廃盤になった画面作成ソフトウェアをこちらのページで無料公開してくださっていますので、当社でもあらゆる機種の動作確認に対応できます。

転送ケーブルについても、CA3-USBCB-01をはじめ、GP430-CU02-M、GPW-CB03など複数所有しておりますので、こちらもあらゆる機種の動作確認に対応可能です。

3. 計算機リンクユニット（Ethernetインタフェースユニット）による運転チェック

当社では、Pro-faceとPLCが正常にデータ通信が行えるかを確認するために、三菱の計算機リンクユニット（A1SJ71UC24-R2、A1SJ71UC24-R4、QJ71C24、QJ71C24N-R2等）を使用し、実際にPLCによる運転テストをしています。基本的に通信ポートは過電圧や突入電流のかかる部分ではありませんので、故障していることは滅多にありませんが、お客様が必ず使用するポートですから、しっかりと動作確認を行っています。

上の2つの図は、Pro-faceとPLCが正常に通信できるかを確認するときに使用する通信ケーブルの結線図です。通信ケーブルの結線方法は組み合わせによって様々ですが、当社ではあらゆる機種の動作確認に対応するため、多種類のケーブルを製作し保有しています。結線図は多数あり紹介しきれませんので代表的な2つのみ掲載しています。

Pro-faceにはイーサネットによる運転が可能な機種があります。その場合は、三菱のEthernetインタフェースユニット（QJ71E71-100等）を使って通信テストを行っています。

上の画像は、Pro-faceとEthernetインタフェースユニット（QJ71E71-100）が正常に通信できるかを確認するときのPLCのパラメータです。他にも設定するパラメータはいくつかありますが、ここでは割愛します。

PLCによる運転が正常に行えるかを確認する際は、上の画面を表示させています。ONのスイッチを押すとPLCに装着した出力ユニットの全出力がONし、OFFを押すと全出力がOFFします。こうすることでPLCと正常に通信が行えることを確認しています。

4. 表示パターンのチェック

画面にドット欠けがないか、視認性に問題はないか等を確認するために、タッチパネルの診断機能を使い、上の図のようにパターンを表示させてチェックしています。

5. タッチスイッチのチェック

タッチスイッチが画面の全面にわたって正常に反応するかを確認するときは、内蔵の診断機能を使っています。この診断機能では、タッチするとその部分が白になりますので、隅々までタッチしてみて、画面全体が白になれば正常ということになります。

上の写真のPro-faceはタッチ不良があり、タッチしても反応しない部分が黒のままになっています。一般的には、タッチ不良の部分があれば、その部分を含む縦一列、あるいは、横一列が反応しないと考えらえますが、上の写真のように、タッチできない部分が複雑形状だったりすることもあります。このことから当社では、局所的にタッチ不良の部分がある可能性があると考え、画面全体を隅々までタッチして、タッチ不良がないかを確認しています。

6. リビジョン・バージョンの確認

当社では必ずリビジョンやOSバージョン（機種によって呼び方が異なります）を調査し、商品ページに掲載しています。同じ製品でもリビジョンやバージョンによって機能が異なる場合があるためです。

7. 備考

Pro-faceの電源を入れた時、画面に「時計設定エラー」と表示されることがあります。あるいは、オフライン画面で時刻の設定をしたときに「設定値エラー」と表示されることがあります。これは時計のバックアップ用リチウム電池の電圧が低下していることが原因です。長い期間電源を入れずに放置すると発生します。このようなときは最低24時間ほど電源を入れたままにしていただけると解消することができます。

8. 当社で動作確認可能なPro-faceの一覧表